2020 0304
玄関を開けて初めて気がついた。小雨が降っている。
「あー……めんどくさ……」
天候のわりには空が明るいのと、雨音が聞こえなかったのとで気がつかなかった。本降りなら迷わないが、靴を脱いで部屋まで雨合羽を取りに戻るのは面倒だと思うくらいの微妙な雨具合だ。
しばらく玄関先で迷ってから、己の運と空の明るさを信じてそのまま自転車に跨った。部活のジャージは多少の撥水加工がされているし、少しくらい濡れたところですぐに乾くだろう。三月の雨は冷たいが、ペダルを漕いでいれば体も温まる。運悪く本降りになってしまったら、途中の売店でレインコートを買えばいい。
いらっしゃい。スライド式のドアを開けると、小さな声が出迎えてくれた。
ヒラヒラとふられた薄い手だけが見える。病室の中へと進むと、窓の方を見ていた顔がゆっくりとこちらに向いた。
「雨のにおいがやってきたと思ったら、一也か」
汀の声は掠れていた。言葉の終わりに空気が混ざりこんで薄れたみたいに聞こえる。
「悪い、もしかして寝てた?」
「もう起きようと思ってたところ。だからちょうどいいタイミング」
背中を高めに起こしたベッドの上で、汀は枕に埋もれるような恰好でいる。枕だけだと落ち着かないのか、腰のあたりには丸めたバスタオルを挟んでいた。
けほ、こほ、と力無い咳が背中を揺らして、汀は苦しげに顔を背けた。凪いだ水面を泡立てるような弱い咳の波が立て続いて、その合間に短く息を継ぐ。
「具合悪いなら今日は帰るよ」
「勿体ないこと、言わないでよ……寒い中、せっかく来てくれたんだから」
そこ、座って。咳をやり過ごして、汀はゆっくりと指差した。昨日帰り際に元の場所に戻したはずの丸椅子が、ベッドの横に用意されている。まるで誰かが来るのを待ちわびていたかのようだった。
「どうせ明日も明後日も暇だし、時間だって早くても遅くてもいいし。今日は休めよ」
待っていてくれたという喜び半分、無理をさせているという罪悪感半分で、どうにも座る気になれなかった。俺がここにいる間は、汀は無理をおして笑ったり喋ったりするだろう。それは本意ではなかった。苦しい思いをさせるために来たわけじゃない。俺が来たのはただ、暇だったからだ。学校もなく、繁華街に遊びに行くのも禁止され、スマホのゲームも飽きて、そうしたらふと汀の顔が浮かんだ、ただそれだけのこと。俺の気まぐれに、汀をつき合わせているに過ぎない。
「また来てくれるのは、嬉しいけど。雨の来訪は、今日だけでしょ」
間隔の広い瞬きの後に、汀はぽつりと言った。
「雨?」
「そ。最近晴れてばかりだったから、雨のにおいが恋しくて。でもいざ雨が降ると途端に身体が重くなって、窓を開ける気力もなくなっちゃった。一也が来たとき、ああ、雨が向こうからやってきてくれた、って嬉しくなった」
きこえる? 吐息の多い声で呟くと、汀は目を閉じた。
「窓の向こう、風のない中を雨が真っ直ぐに落ちてくるのが、きこえる? 目を閉じても、雨が見えるでしょ。感じるでしょ。それが、雨のにおい」
言われるがまま、目を閉じてみる。
汀の声の向こうから、静かな雨がさらさらと近づいてきた。声も雫も、風のない中を切り裂いて落ちてくる。じっと耳をすませないとわからない、しかし一度聞こえればはっきりと脳内に灯るもの。
「きこえた。雨のにおい、わかった」
目を開けると、汀と視線が交わった。遠ざかりつつある雨の隙間、薄い雲の向こうから届いた光が、汀の睫毛にぽたりと落ちた。
ぴしゃん、と頭の中で涼しげな音がひとつ鳴る。汀の睫毛に降った雨の音だ。
座って? もう一度促されて、俺は椅子を引いた。
「雨の日は、ちょっとだけつらい。でも好きなんだ」
汀は満足げに笑うと、また目を閉じた。睫毛にたまった雫が一筋流れ落ちて、白い頬を伝っていった。
2020 0305
「一也。ちょっとお願いしたいことがあるんだけど、いいかな」
白く清潔な病室にはまるで似合わない、ケバブ味のポテトチップスを二人であらかた食べ尽くしたところで、汀はおずおずと切り出した。
「何?」
「おつかいを頼みたくて。図書館で借りてきてほしい本があるんだけど……」
塩辛いフレーバーのついた指を几帳面にティッシュで拭いながら、汀は申し訳なさそうに眉根を寄せた。
「お安い御用。……今更だけど、入院って不便なんだな。ちょっとそこまで、なんてのも駄目なんだ?」
「薬の影響で免疫力が落ちてるから。……そうでなくても、今は特に気をつけないと」
言われて、俺は慌ててマスクをつけ直した。そうだった、ここは病院で、汀のように人一倍気を遣って過ごしている患者が他にもたくさんいる。
「そういうつもりで言ったんじゃないよ、ごめん!」
「いや、大事だろ。これから気いつけるわ」
わかった、ありがとね。頬に小さな安心を浮かべて、汀はくたりと枕に頭を預けた。昨日よりは元気そうに見えるが、長く体を起こしていると疲れてしまうらしい。
「図書館でもデパートでも代わりに行くから、遠慮なく言えよ」
「ありがとう。とりあえず、今は図書館だけで十分すぎるくらいに助かる」
汀は気遣いがすぎるのだと思う。歩いてほんの数十分程度の場所にすら自由に行けない身なのだから、もう少し人を使うことに慣れてしまえばいいのに、とも思う。
「借りてきてほしいのは、これ」
汀はサイドテーブルの引き出しに手を伸ばした。青い表紙のキャンパスノートを取って、間に挟まれていた新聞記事の切り抜きを引っ張り出す。
「前の病院にいたときに大部屋で一緒だったおじさんが勧めてくれたのを、最近になって思い出して読みたくなったんだ」
記事の日付は一年半ほど前のものだ。長い間そのままにしていたのか、切り抜きは全体に茶色っぽく変色して、折り目が擦り切れかけていた。本の表紙の写真の上に「おすすめ!」の文字が書き足されている。汀の字ではないから、この切り抜きを汀に渡したおじさんの書き込みだろうか。
紹介されている本はタイトルも著者も全く聞いたことのないもので、この記事だけでは小説なのかエッセイなのか、普段読書とは縁のない俺にはさっぱり見当もつかない。
「図書館のカードはこれ。たぶんまだ使えると思う」
「オーケー。うわ、このカードすげえな。年季の入り具合がすげえ」
いつから使っているのか、端の折れ曲がったカードは表面のつるつるしたコーティングが半ば剥げかけていて、バーコードも読み取れるかどうか怪しいくらいに薄くなっていた。おまけに俺の知っているものとはデザインも違っている。数年に一度変わるらしいからこれはひとつ前、いやもしかしたら二つ以上前のデザインなのかもしれない。だとしたら相当に年代物だ。
「小学校に上がった春に作って、それ以来ずっと使ってる。……裏、見てみてよ。今となっては受付で毎回ちょっと恥ずかしいんだけど」
言われた通りにカードを裏返すと、真ん中に小学一年生らしいたどたどしい筆つきで〈みやさか なぎさ〉と書かれていた。苗字を大きく書きすぎて、名前が右端にぎゅうぎゅうに押し込められている。真剣な顔つきでマーカーをぎゅっと握りしめて名前を書く小さな汀を想像して、思わずくすりと笑ってしまった。
「昔から本好きなんだな。俺なんていまだにカードすら作ったことないのに」
「母親が、本が好きだったから……物心ついた頃にはもう身近に存在してた、ただそれだけのことだよ」
汀はなんでもないことのように言うが、教科書を読んでいるだけで眠くなってくる俺からしてみれば、すごいなあとただただ感心するばかりだ。
「貴重なお品、確かにお預かりしました。今日はもう閉まってるだろうから、明日行ってくる」
こんな些細なことでも、不自由な友人の力になれるのなら暇を持て余していてよかったと思う。会いにいってよかったと思える。
「ありがとう。よろしく」
楽しみにしてる、と汀は笑った。
2020 0306
ピッとバーコードを読むと、カウンターの内側にあるパソコンがポーンと警告音を鳴らした。
このカードはご利用になれません、と受付の女性は言った。ATMの方がまだ柔らかく答えてくれるのではないかというくらい、事務的に乾いた声だった。
「え、なんでですか」
「最終のご利用日から一年以上が経っているため、利用者様情報が消えています。身分証明証があれば、再発行もできますが」
いかがいたしますかと訊かれても困る。このカードの持ち主は図書館に来られない。来られないからこそ代わりにやってきたというのに、この仕打ちはあんまりだ。
「いや、頼まれて代理で来たんで……再発行とか、そういうのはちょっと」
ひとまず今日のところは諦めて、汀に訳を話すしかない。学生証を預かってきて、本人は入院中で来られないと事情を説明すれば、代理人でも再発行させてもらえないだろうか。
また明日ね――嬉しそうにしていた汀の顔がぱっと浮かんだ。白いばかりの病室で、汀の瞳の輝きだけがやけに印象的だったことを思い出した。思い出してしまった。
「とりあえず俺が新しく利用登録して、カード作ります。それで貸出し手続きしてください」
手ぶらで会えない。借りられなかったなんて言えない。
綺麗に笑った瞳が白い部屋の中に埋もれていってしまいそうで、何より落胆した顔を見たくなくて、気がつけばそう答えていた。
「かしこまりました。ではこちらの用紙の太枠で囲まれた欄にご記入を——」
ちら、と後ろをふり返ると、いつの間にか手続きを待つ人の列ができていた。普段と違う光景なのかはわからないが、誰も彼も時間を持て余しているのか図書館内にはやけに人の姿が多い。一番前に並んでいる人は余程急いでいるのか短気なのか、もたもたするなと言わんばかりの気配を全身から漂わせていた。
「こちらのカードはいかがいたしますか。よろしければ処分しておきましょうか」
慌ててペンを取った俺の頭上に、追撃のように女性の声が降ってきた。
「は、処分? なんで?」
一瞬意味がわからなかった。顔を上げると、マスクの向こうの無表情な視線とぶつかった。感情がわからない。何を考えているのか読み取れなくて怖い。
「もう利用者様の情報は消えておりますし、再発行するにしても新しくカードをお作りすることになりますのでこのカードはもうご不要かと、」
「だめです、やめてください!」
飛び出した声は図書館には不釣り合いな大きさだった。隣のカウンターにいたスタッフが何事かと目を剥く。
「すみません。……持ち帰らせてください。そもそも俺のじゃないんで、勝手に捨てたりできない」
かしこまりました、と女性は丁寧な手つきで汀のカードを返してくれた。この人だって、別に意地悪をしたくて言ったわけではない。それどころか親切心から提案してくれたくらいなのだ。そう頭ではわかっていても、喉の奥がツンと痛くなった。
あの、早くしてくれませんか。先頭に並んだ人についに声をかけられて、すみませんすみませんとあちこちに頭を下げながら、再びペンを取った。
名前、名前書かなきゃ。宮坂……違う馬鹿、俺がカード作るんだから、自分の名前書くんだろ。インクの出が悪くて文字が掠れて、ますます泣きそうになった。喉の棘がこれ以上食い込まないように上を向くと、蛍光灯の白さが目に刺さった。散々だ。
汀になんて言おう。どんな顔をして本を渡せばいいのだろう。そればかりが頭の端から端まで往復運動を繰り返していた。答えは出そうになかった。
2020 0308
昨日は行けなくてごめん。開口一番に謝ると、汀は一瞬きょとんとした顔をした後、なんだそんなことか、とからりと笑った。
「ドア開けたときからすごく暗い顔してたから、なにかあったんだろうなって思ったけど。一日空くくらい当たり前だよ、むしろ毎日来る方が大変でしょ」
いつ来たって、来なくたって、一也の自由だから。優しい声から逃れたくて、俺は目を伏せた。
結局昨日は見舞いに行かなかった。行けなかった。
どうにかこうにか借りられた本と真新しい自分の利用者カードと、汀のもう二度と使えないカードを手にしたまま、寒々しい駐輪場で立ち尽くした。疲れきった脳みそは結論を出すことを放棄して、時間切れを待っていた。
歩道橋の向こうにあかあかとした夕日でも見えれば完璧な感傷に浸れたかもしれない。しかし今にも雫を溢れさせそうな灰色が埋め尽くすばかりで、どこを眺めていいかもわからなかった。そうこうしているうちに閉館時間を迎え、追い立てられるように駐輪場を出た。
「あ……面会時間、短縮されたんだっけ……」
間の抜けた夕方のチャイムが鈍びた空に広がっていく。ついに縁を超えた雫がぽつりと落ちてきて、慌てて本とカードをリュックサックに押し込んだ。
今日はもう汀に会わなくていい。悲しい顔をされることもない。そんな風に先延ばしにしてほっとした自分自身に嫌気がさした。
それが、昨日の顛末。
「また明日って、言っただろ。約束破ってごめん」
思えば、汀の方から『次』の話をするのはこれが初めてだった。
次はバナナじゃなくてリンゴにするだとか、日に日に攻めたポテチの味を提案してみたりだとか。明日の話をするのはいつだって俺の方だった。汀はただ頷いてみたり、思わずといった風に声をあげて笑ったり、よくわからないと首を傾げてみたり——反応を返すばかりで、一度だって何かを言い出しはしなかった。
「また明日とは確かに言ったけど、約束じゃないでしょ」
ほら、まただ。汀はいつだって落胆しない。期待もしない。理由も訊かずに、全て仕方のないことだったと飲み込んでしまう。落ち込まないための理由を作り出して感情に蓋をしてしまう。そんな顔をさせたくなくて、俺なら叶えてやれると思って――それなのに。
「約束だったんだ!」
汀の、アーモンドの形をした両の目が真ん丸になった。
「俺はおつかいを頼まれて行った。汀が脳みそだとしたら、俺は足みたいなもんだろ。汀がまた明日って言ったなら、それは俺にとって約束なんだよ」
嬉しかった。「また明日」と言ってくれたことが、俺を頼ってくれたことが、とても嬉しかった。明日も椅子の埃を払って待っていてくれると思うと、自然と心が上向いた。
いいや、違う。明日も見舞いに訪れてもいい理由を与えられて、迷惑ではないと認められて安堵しただけだ。受け入れられて舞い上がっただけだ。
「……僕が頭で一也が足なら、それは約束じゃなくて、命令だよね」
痛いばかりの静寂の中に、汀の声がぼつりと落ちた。
「もしも約束だとするなら、僕と一也は友達、なんじゃないかな」
どう思う、と汀は囁いた。カーテンが揺れただけで掻き消されてしまいそうな小さな声だったが、真っ直ぐに飛んできた。
「一也は、どっちがいいの」
どっちのが、嬉しいの。その声は少し震えていた。
「俺は……」
「僕は、友達の方が、嬉しい」
友達だと、思ってる。弱々しく呟いて、汀は自信なさげに目を伏せた。
十七歳にもなって、友達だ友達じゃないなんて話をするとは思ってもいなかった。そういうこっぱずかしいやりとりは中学まででおしまい、そんな無言の協定が、無意識のうちにありはしなかったか。
俺達、ダチだよな。おーおー、ダチだな。そんな風に軽口を叩き合うのと、汀の言う『友達』は何かが決定的に違うような気がした。切実で、触れたら壊れてしまいそうで――まるで、祈りのような。
「俺そんなに真面目じゃないし、キレイでもないよ」
どういうこと、と汀は訊いた。痛々しい目をしていた。自分の考えていることに心底自信がない、そんな風にも見えた。
「俺がここに来てるのは、俺が楽しいと思うからで、ぶっちゃけ汀のためを思って来てるなんてこと、多分ほとんどなくて。でもさ、汀はそこに意味を見出してくれる」
汀は、俺が義務感から見舞いにきていると思っているのだろう。最初は気まぐれだったかもしれないが、日を重ねるうちに止めどきがわからなくなって困っている。そんな風に考えているんじゃないだろうか。
「想ってくれるのは嬉しいしありがたいけど、俺そんなにあれこれ考えてないし。ていうか難しく考えられる頭なんてねえし。無理してないし、だから意味だってないんだ」
汀は入院していて、俺は見舞いにきた気楽な同級生だ。強いて意味を持たせるとしても、それくらいしかない。友達だからとか同情ゆえとか、そんなつもりは一切ない。
「これまでロクにメッセージすら送ってこなかったくせに、休校になって暇になったから気まぐれに遊びにきただけ。本当に、それ以上でも以下でもない。暇だからきたってことは、逆に言えば暇じゃなければそんなこと考えもしなかったってことだろ。ひどいこと言ってるってわかってる。でも嘘ついたってしかたねーし……あー、つまりさ、俺はマジで無理も我慢もしてないんだよ」
どう言葉にしたらいいのかわからない。自分の中でさえ整理できない矛盾だらけの感情と行動を、人にうまく伝えられるわけがない。
「なんとなくわかってくれねえかな……」
汀だったらうまいこと汲み取ってくれるのではないか――言語化するのを諦めて、俺は情けなく白旗を上げた。感情を開けっ広げにした気まずさを抱えたまま、汀の顔をそっと窺う。
尻尾を踏まれた猫みたいな顔をしたまま、汀は固まっていた。
――そして俺の見ている目の前で、ぽたぽたと大粒の涙をこぼし始めたのだった。
「ごめ、ごめん、ひどいこと言った、ほんとごめん」
「ちがう、なんか、勝手にっ、出てきた、だけ」
ひゅ、とひとつしゃくり上げて、汀は慌てて目元を拭った。拭っても拭っても雫は細い手の甲を濡らした。とりあえずと渡したタオルを受け取って、真っ赤になった顔を埋めている。
「涙ってそんな勝手に出たりひっこんだりすんのかよ」
「わかんない……初めて、かも」
「なんだそれ」
タオルの内側で噎せるように咳き込んだので、少し不安になって背を擦る。汀の背中は薄く頼りない手触りをしていた。目の前の存在が急に弱々しいものに思えてきて、俺は戸惑った。
「ありがとね」
汀はへへ、と下手くそに笑った。けほけほと弱く咳き込みながらもゆっくり呼吸を整えていく。
「なにが」
「なんでも。ありがとう、一也」
それきり汀は二度とこの話をしなかった。友達かそうじゃないかの決着はつけないまま、互いに言葉に変換しきれない有象無象を抱えたまま、一番手に取りやすいところにあった「なんとなく」という名前の綿飴を分けあうことにした。
溶け出した砂糖が手のひらをベタつかせる頃、俺達はどうなっているのだろう。指先に固まった甘い粒を喜んで舐めるのか、手を繋げないことをもどかしく思うのか。きっとどちらも間違いじゃない、と思う。どちらも正しくて、愚かだ。
