九 拾月拾四日
いつの日にか彼に置いていかれたとして、自分はそれを黙って見送るのだろう。
文章 薄暮師範original
八 六月六日
これだから、お人好しは嫌いだ。
文章 薄暮師範original
七 四月七日
せっかく上手くいきかけていたのに、容易く崩れていく。
文章 薄暮師範original
六 二月拾七日
いつか、みんなに手紙を書く日がきたら、きっと今日のことを思い出すよ。
文章 薄暮師範original
五 拾月三日
夜更けにふと目が覚めた。呼ばれた気がして筆を執った。……みんな、ありがとう。おれ、幸せだ。
文章 薄暮師範original
四 八月二拾五日
友と見上げる夏の終わり、宵花火。こういうものを青春と呼ぶのだろうか。
文章 薄暮師範original
三 七月二拾九日
蛍見ながら吸うた煙草を、俺は一生忘れへんのやろうな。
文章 薄暮師範original
二 五月拾八日
やりたいことが特にない人間のものの決め方。紹介、偶然、時に運命。
文章 薄暮師範original
一 四月六日
まず、言葉を交わそう。その向こうに心が見えたら、きっともう大丈夫だと思えそうだ。
文章 薄暮師範original
序 はじまりの春
あの春のことを、僕達はいまだに鮮明に思い出せる。
文章 薄暮師範original
逢うは永遠の始め
逢うは別れの始め。それではあまりに寂しいから、しばし夢を見るとしようか。
文章 薄暮短編original
alkalemia
気まぐれな約束ひとつ残してうっかり溶けてしまったミュージシャンの話
short 文章original