映画備忘録

  • 花とアリス

    『花とアリス』 監督:岩井俊二 2004 この作品は「対比」がテーマになっていると思う。奥手なように見えつつ大胆な花と奔放なようで繊細さを抱えているアリス、家族との関わりや距離の違い、記憶と心の訴えのどちらを信じるべきか、嘘と本当…全てが対…

  • 私の男

    『私の男』 監督:熊切和嘉 2013 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』に衝撃を受けて、次に読んだ桜庭一樹の作品が『私の男』だった。というわけで原作小説を先に読んでいる。 観る前、原作だけのイメージで私は、淳悟を骨と皮だけに枯れた背の高い柳の…

  • インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

    『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(原題:Interview With The Vampire)監督:Neil Jordan 19942014くらいに名画座でフィルム上映する機会に巡り合えて大喜びで観に行ったときの感想 まず、この作品を…

  • 青い春

    『青い春』 監督:豊田利晃 2001(松田龍平とTHE MICHELLE GUN ELEPHANTにホイホイされて軽い気持ちで観たら精神ぶん殴られましたシリーズ。この後同監督の『ナイン・ソウルズ』も観てさらにダメージを負うのだが、それはまた…

  • オール・ユー・ニード・イズ・キル

    『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原題:Edge of Tomorrow)監督:Doug Liman 2014 生と死を繰り返しながら段々と力を得ていく主人公像は正にゲームの様な世界観で、超能力を持った人間が次から次へと現れるアメコミ映…

  • 光にふれる

    『光にふれる』(原題:逆光飛翔 Touch of the Light)監督:張榮吉(チャン・ロンジー) 2012初鑑賞:2014年10月 まず感じたのは羨ましさだった(私が何かを見たり聴いたり、はたまた読んだりした時に一番感じる事が多いのは…

  • そこのみにて光輝く

    『そこのみにて光輝く』 監督:呉美保 2014 人は与えられた場所で(もうああまで落ちぶれるというか、底辺にいるのは神様にそうされたからとしか私には思えなかった)精一杯に生き、人を愛し譲れないものを心にもっているのだなと思った。その生き様は…