異なる歴史を辿った日本。三度原子爆弾を落とされ、連合国に直接統治された末に迎えた1980年。貧困と格差、諦念と野心が背中合わせに存在する街新宿に、夜を纏って生きる情報屋がいた。
壊れた心臓のタイムリミットはあと僅か。求めるものはただひとつ――母を殺した犯人への復讐。欲望と闇の蠢動する世界で、彼は何度でも真実に手を伸ばす。生かされた理由を知る、その日まで。
虚と実の間で生きていくことを選んだ人々の織りなす、愛と深憂の群像劇ノワール。
1 ハルシネイション
博打と麻薬は夜の色をしている。
2 インテンシヴ
三人の訪問者と、彼の縋るものについて
3 イニシャル
真相を追う者と深層を追う者
4 キルアウト
信頼と盲目は紙一重。扨、嘘吐きは誰だ?
短編 終りなき夜に
初出:2022年5月のコピー本
短編 半生半夢
短編その2…情報屋と闇医者の話
短編 Nightcrawler
或いはそれは、彼に許された精一杯の虚勢なのかもしれなかった。
